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滋賀県ラグビー協会「Silent League of Rugby 2024 」サイレントリーグを開催しました!

この取り組みは、滋賀県で活動するThe Ants Rugby Club Shigaの発案により、「子どもたちが〝自ら考え行動し試合を楽しむ″場を創出する。」ことを目的に、2021年にスタートしたリーグ戦(勝ち点制)です。リーグ戦のルール概要は以下のとおりです。

・4年生と6年生を対象としたリーグ戦(勝ち点制)

・4チームで総当たりを行い、第三節の総合勝ち点で優勝を決める

・大人は一切口を出さずに、W-Upから試合まで子どもたちで進める

・登録したメンバー全員が出場できるように子どもたちでメンバーを決める

・コーチの指示だけでなく、保護者からの声援も一切無しとする

 

この大会独自のルールのとおり、大人たちはいっさい声を出さず(我慢して見守る)、子どもたちが自分たちで考えて、声を掛け合い、チームとして何とか勝とうと目の前の課題を解決しようと協力する。そうした環境の中から子どもたちの成長を促すことを期待した取組みです。

また、このリーグを通じて、若手レフリーの育成にも取り組まれています。

このリーグに倣って、他の地域(奈良県生駒市、神奈川県海老名市)でも同様の大会(試合)が導入され、昨年の11月には、県外(大阪、京都、愛知、岐阜)4チーム、県内5チームからの要望により、サイレントリーグのテスト大会「はじめてのサイレントラグビー」を実施されました。来年度以降も継続される予定です。

子どものより良い成長につながるこの取り組みは、今後の更なる広がりが期待されます。

 

【滋賀県ラグビーフットボール協会 副理事長 上田恭平様より一言】

今年から4節の大会から3節の大会へと変更しました。冬のグラウンドコンディションの不安定さとそれに伴う子どもの健康面を考慮してのことです。夏場の大会でも子どもの健康面に配慮して行い、重大な事故は発生させずに終えることができました。

また、新たに仲間にお迎えした城陽RSの皆さんには主旨を理解していただき、大会を楽しんでいただけたと思います。

W-Upの動き出し、内容や声かけに成長が感じられました。試合では子どもとレフリーの声しかしませんので、子どもが何を考えているのか、何を大事にしているのかがよくわかります。

今年も子どもたちの課題解決能力の発動の一助となれたと感じています。

試合の勝敗に関わらずMOMを選出して表彰しています。この表彰は各節で行いますが、子どもたちはこちらも楽しみにしています。

叶匠寿庵さんには2年目よりお菓子を提供していただいております。こちらも試合の勝敗に関わらず子どもたち全員にプレゼントしています。これも子どもたちが楽しみにしている一つです。

最終節を終えての順位です。

4年生リーグ:1位The Ants Rugby Club Shiga、2位京都Kiwi's、3位草津RS、4位城陽RS

6年生リーグ:1位京都Kiwi's、2位草津RS、3位The Ants Rugby Club Shiga、4位城陽RS

 

若手レフリーの育成の場にもなればよいと考えて、高校生レフリーや大学生レフリーを積極的にお迎えしています。こちらも継続していきたいと考えています。

 

■大会概要

【名 称】:Silent League of Rugby 2024

【主 催】:滋賀県ラグビーフットボール協会

【主 管】:Silent League of Rugby2024実行委員会

【開催日】:2024年6月23日(日)~12月1日(日)

【会 場】:希望が丘文化公園球技場(野洲市北桜)等

【参加者】参加スクール 以下4スクールの小学4年生と6年生

[滋賀県] アンツ(The Ants Rugby Club Shiga)、草津ラグビースクール、[京都府] Kiwi'sラグビークラブ、城陽ラグビースクール

以上

【2025年3月コメント追記/事業責任者・上田 恭平 様より】

サイレントラグビー未体験の皆様へ

サイレントリーグは、2021年に愛知県で今久保隆博さん(iMA代表)がサッカーで始められた取組みです。その今久保さんのご指導の下で始めたリーグ戦形式の大会が、「Silent League of Rugby」です。コロナ禍で4つのクラブからスタートしましたが、たくさんのサポートをいただき、ここまで歩んでくることができました。

私たちは、この大会の目的として「子どもたちが自ら考え行動し、"試合を楽しむ"場を創出する。この有意義な時間を大人たちは見守り、立ち入らない。」を掲げております。

近年、大人の過干渉やオーバーコーチングにより、子どもが自分で考え、課題解決するためのチャレンジの機会を奪っている現状があります。それでは、トライ&エラーを通して課題解決をするための時間的猶予を、子どもから奪うことになります。

一方で、子どもが指示待ちであることや、自主的に動いたり考えたりしようとしないことを嘆かれるコーチや保護者の声をよく耳にします。

しかし、よく考えてみると、大人の過度な干渉や行動が、子どものやる気や可能性を削いでいるのではないでしょうか。

子どものチャレンジで、ミスが伴うのは当然のことです。このミスが、次へ繋がるステップとなるはずが、大人が先回りしてミスをしないように忠告したり、大人の都合で介入して解決したりすることで、子どもの成長のチャンスを潰すことになります。

「チームメイトと共に試行錯誤し、自分たちでプレイの選択をし、実行したことの責任を自分たちで引き受ける。」このような経験は、チームスポーツが適しており、その中で、ラグビーは最適だと考えています。

子どもの成長には時間がかかります。この大会では、大人が黙り、子どもたちの活動をじっくりと見守り、観察し、成長やその兆しに気付く機会を持っていただきたいと考えています。子どもの気持ちに寄り添い、考えに耳を傾け、次からの課題や目標を共に考えていく場にしていただければ幸いです。大会を終えた後に、子どもはもちろんのこと、大人の方々にとっても、次につながる何かが見つかるきっかけになればと願っております。

The Ants Rugby Club Shiga GM上田恭平

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